音声広報CD「明日への声」トラックナンバー5(HTML版)|令和5年(2023年)6月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.91(令和5年(2023年)6月発行)

トラックナンバー5

新しい命を守るために、風しんの予防接種にご協力ください

(イントロダクション:女性ナレーター)

妊娠中の女性が風しんに感染すると、赤ちゃんが障害を持って生まれてくるおそれがあります。生まれてくる赤ちゃんを風しんから守るために、社会全体で風しんを予防することが大切です。特に昭和37年度から53年度生まれの男性の皆さんは風しんの公的な予防接種を受けたことがない世代ですので、予防接種への積極的なご協力をお願いします。

(本文:Q.女性ナレーター/A.男性ナレーター)

Q1:風しんはどのような病気なのでしょうか?

A1:風しんはウイルスによって引き起こされる感染症で、咳やくしゃみなどの飛沫で人から人へ感染します。感染力は強く、感染した場合は発症前であっても他人に感染させる可能性があります。症状としては、発熱や発疹、耳の後ろや首のリンパ節の腫れ、関節の痛みなどの症状がみられます。一般的に症状は軽く、数日のうちに回復しますが、まれに高熱が続いたり、急性脳炎などの合併症を生じて入院が必要となったりする場合があります。また、妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに先天異常が生じる可能性があるため注意が必要な感染症です。

Q2:特に妊婦さんには怖い感染症なのですね。赤ちゃんに生じる「先天異常」というのはどのようなものがあるのでしょうか?

A2:先天性風しん症候群といって、赤ちゃんに生まれつき、白内障や心疾患、難聴などの症状が現れることがあります。

Q3:万一、妊娠中の女性が感染してしまっては大変ですね。そのようなことにならないために、どのような対策が求められるでしょうか?

A3:女性のほとんどの方は過去に風しんの予防接種を受けていますので、免疫を持っています。ただ、中には予防接種を受けたにもかかわらず、十分な免疫を持っていない方もいます。また、妊娠中は予防接種を受けることができません。このような妊娠中の女性に風しんを感染させることのないように、周りの方々も風しんに対する免疫を持つ必要があります。
風しんの予防には予防接種が有効です。まずは、積極的に抗体検査を受けて自分が免疫を持っているかどうかを確認しましょう。

Q4:予防接種を受けたかどうか覚えていないという方などは特に検査で確認してほしいですね。風しんの予防接種を1回も受けたことがない人もいるのですか?

A4:昭和54年4月1日以前に生まれた男性には、公的な予防接種の機会というものがありませんでした。そのため、風しんの免疫を持っていない人が多いといわれています。風しんの感染を防ぐためには、この世代の方々にも風しんの抗体検査を受け、免疫がない場合は予防接種を受けていただく必要があります。

Q5:予防接種を受ける機会のなかった世代の方が一定数いるんですね。そうした方々が予防接種を受けるための補助などはあるのでしょうか?

A5:風しんの公的予防接種を受ける機会がなかった、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性を対象として、お住まいの市区町村から風しんの抗体検査と予防接種を原則無料で受けられるクーポン券を配布しています。

Q6:クーポン券はどのように使うのでしょうか?

A6:お住まいの市区町村から送られているクーポン券を持参すれば、全国の病院などで、原則無料で抗体検査と予防接種が受けられます。まずは、ご自身に風しんの免疫があるかどうかを確かめるため、抗体検査を受けましょう。ご自身に免疫がないと判明した場合は予防接種を積極的に受けてください。

Q7:まず抗体検査を受けて、抗体が足りない場合は予防接種という流れですね。もし、クーポン券を無くしてしまった場合はどうなりますか?

A7:クーポン券を紛失してしまった方についても、お住まいの市区町村へ希望すれば再発行が可能です。お住まいの市区町村にお問い合わせください。

Q8:過去に予防接種を受けた人でも十分な免疫を持っていない人もいるということでしたが、妊娠を希望している女性は免疫があるかどうか確かめておく必要があるのでしょうか?

A8:妊娠を希望している女性は、自分が風しんの免疫をもっているかどうかを妊娠前にしっかり確認しておくことが大切です。風しん含有ワクチンは、ウイルスの毒性を弱めて作られたワクチンであり、ウイルスが胎児に感染する可能性が否定できないため、妊娠中はワクチンを打てません。もし、十分な免疫がないと判明した場合は、妊娠前に予防接種を受けておきましょう。予防接種を受けてからおよそ2か月は妊娠を避ける必要があります。

Q9:風しんに対する免疫がないまま妊娠した場合、絶対に風しんの感染は避けなければいけませんね。どのようなことに注意すべきでしょうか?

A9:できるだけ不要不急の外出を避けましょう。人混みの中では、風しんウイルスに感染する可能性が高まります。特に妊娠20週ごろまでに感染してしまうと、先天性風しん症候群を発症する可能性が高くなりますので注意しましょう。風しんが発生している地域では、不要不急の外出は避け、やむを得ず外出をする際には可能な限り人込みを避けるなどしてください。

Q10:妊娠20週頃までは特に注意ですね。マスクの着用や手洗いなども気を付けておくと良さそうですね。もし妊娠中に風しんを疑う症状が出た場合、どうしたらいいでしょうか?

A10:妊娠中、自分に発疹が現れるなど、風しんを疑う症状があったときは、まず、電話でかかりつけの産科医に相談しましょう。万一、風しんにかかっていた場合、事前連絡なしに、直接、医療機関を受診すると、ほかの妊婦さんにうつしてしまう恐れがあります。
また、家族や職場の人が風しんに感染した場合、自分に症状が現れていなくても感染している可能性がありますので、受診の前には必ず電話で相談するようにしましょう。

Q11:家族や職場に妊婦さんがいる場合は、周囲の方も一緒に注意しないといけませんね。周りに妊婦さんがいるという人はどうするべきでしょうか?

A11:妊婦さんの同居家族や職場の方などは、まず自分自身が風しんに感染しないように気を付けることが大事です。自分に風しんの抗体があるかどうか抗体検査で確認し、十分に抗体がないと判断された場合は予防接種を受けておきましょう。感染対策をしておくことは、風しんで生じる合併症を予防することにもなります。万一、風しんにかかってしまった場合は、医師や勤務先の上司などに相談した上で、感染を拡げないように外出を控える、やむを得ず外出する際はマスク着用などを徹底して、感染の拡大を防ぎましょう。

(エンディング:女性ナレーター)

風しんは、感染しても軽症であったり症状が出なかったりすることがあり、知らないうちに周囲の人にうつしてしまう可能性があります。妊婦さんへ感染させないためにも、家族や職場の人たちなどが、風しんにかからないように理解を深め、感染対策をしておくことが重要です。

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